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帰宅し、髪のフンを洗い流すついでにそのまま入浴。
お風呂の後は、宿題を終わらせ、スマホゲームをしたり、テレビを見たりしてダラダラ過ごす。
テレビを眺めていると、ふいに携帯が鳴る。液晶を見ると、幼なじみの名前。
「…もしもし、何か用?」
幼なじみに対してローテンションで電話に出る。
「何よ、その声。
テンション低くない? 何かあったの?」
「別に。何も」
どうせ笑われるし、カッコ悪いので今日のことは特に何も言わない。
「…ふーん。言いたくないなら聞かないけど。
そうそう、今日誕生日よね!おめでと」
「あぁ、今日誕生日だったっけ…」
自分の誕生日を幼なじみからの電話で思い出した。
不運続きだったし、友達もいないから誰からも祝われることもなかったため、そんなことはすっかり忘れていた。
「もう、今年も自分の誕生日忘れてたの?
まぁいいや、ちょっと待ってて」
そう言い残して電話が切れた。
待ってて? 何が待っててなんだ?
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