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10分後、家のインターホンが鳴った。
こんな時間に誰だろう?
…って、あいつか?
「はぁはぁはぁ…
…じゃーん! 見なさい!」
ドアを開けるとそこには幼なじみが息を切らせて立っていた。
見なさいと言って向けてきた手にはケーキが入っていると思われる箱。
「可愛い幼なじみが祝いに来てあげたんだから感謝しなさいよね!
年に一回私が祝って思い出させてあげないと無駄に歳取るだけなんだから」
余計なお世話だとか思いながらも幼なじみに少し感謝する。
極度の人見知りで友達の少ない僕にこうして接してくれて、毎年祝ってくれている唯一の人物。
朝から最悪なこと続きでさっきは最悪な誕生日だったって思ってたけど、こうして祝ってもらえるのは幸せなのかもしれない。
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