プロローグ

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「あー……ったく……どうしてこんな事になったんだか……」 その男は現状のこの雰囲気に嫌気がさしてるのか、ため息をついていた 気持ちは分からなくもねぇがな… 「ん?確か龍一に輝夜だったか。 お前らも覚えておけ! オレの名は羽場風 伊吹(はばかぜ いぶき)ってんだ! 『超高校級のエンジニア』だぜ!」 龍一「エンジニア……って事は車のエンジンを造ったりしてんのか?」 伊吹「車だけじゃねーぜ? 場合によっちゃ、飛行機や船なんかのエンジンをこのオレが設計するんだぜ! しかもオレの造ったエンジンはすげーんだぞ! どんなに荒く使ったとしても変な壊れ方さえしなければ単純計算で50年以上は持つ代物なんだ!」 輝夜「す、すごいね……大抵の物は焼け付いて壊れちゃうような物ばかりなのに……」 伊吹「更に、オレの造ったエンジンを搭載したレーシングカーなんかは決まって優勝してんだ! おめぇらも機械関係で困った事があったらオレに相談しな! 簡単な物ならちょちょいと直せちまうからよ!」 輝夜「は、はぁ……その時は宜しくお願いします」 次に会った奴は……見るからに気の弱そうな女だった 「え……えと……わ、私に何か用……ですか?」 輝夜「え、えと……君の事も聞きたい……です。 ほら、何も知らないと何も話せなくなるし……」 「私なんかの事を聞いても面白くもなんとも無いですよ……だって面白い事も言えませんし……」 龍一「いや、無理して面白い事を言ってもらおうなんざ思ってねぇぞ…… 良いから名前とか教えてくれ……」 「は、はい、すみません!わ、私は坂和 寝衣(さかわ ねまき)……ち、『超高校級のヒーラー』です……」 ヒーラー?あんまし聞かねぇ単語だな……
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