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寝衣「わ、私に担当できる仕事なんて……他の人の話し相手になってその人の不安を軽くしたりするだけですよ……」
輝夜「十分凄い事じゃないですか!人の気持ちを和らげるのってかなり難しい事ですよ!」
寝衣「ひっ!!お、大声を出さないで下さい……私……」
輝夜「あ……も、もしかして……大声が苦手なんですか……?」
寝衣「は、はい……そして何より……人とこうして接するのが何よりも苦手なんです……」
龍一「……だがヒーラーってのは人と接する仕事なんだろ。
そんなんで大丈夫なのかよ……」
寝衣「は、はい……ヒーラーの仕事でも色々手段はあるんですよ……た、例えば手紙とか電話とか……それなら相手の顔を見なくても出来ますし……
その……どうしてもな時だけは我慢して接して対応してますが……」
……意外と根性はありそうだな。
初見の印象よりは大丈夫そうだ
寝衣「あ、あの……もう良いですか?
これ以上話してるとその……た、倒れちゃいそうで……」
輝夜「あ、はい……じゃあ今はこのくらいで……」
「確か先導君に牙堂君だったかな。
僕は綾乃 羅綺(あやの らき)。
『超高校級の薬剤師』なんだ」
この女は眼鏡までかけて、見るからに常識人っぽいな……喋りと言い、まともに話せそうな相手だ。
輝夜「薬剤師ですか……これまでにはどんな薬を使ってたんですか?」
羅綺「大したものは作ってないかな。
これまで作ったものと言えば簡単な所なら風邪薬、胃腸薬……一自信作なら目に効く薬とか、細胞を一時的に活性化させる薬だったかな。
これらは治したりする訳では無いけれども、症状を最小限まで和らげてくれるって言う物なんだ」
龍一「……成る程、かなりの数の薬を使ってんだな……」
羅綺「うん!因みに、僕の開発した薬はちゃんと一般でも買えるように販売されてるんだよ。
二人も作って欲しい薬があったら気軽に言ってね!
可能な物なら材料さえそろえばすぐに作るから!」
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