プロローグ

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___________ 「う………ぐ………………………」 目を覚ました俺の前に広がっていた光景…… そこは、現実とは思えない空間だった 「…………ここは………何処だ……?」 均等に並んだ机に椅子……そして前にあるのは黒い板……いや、黒板か…… という事は…… 「…………教室……なのか?」 だが教室と呼ぶにはあまりに異質な空間だった 何故ならあちこちには鉄線が張り巡らされており、更に窓は分厚い鉄の板で何重にも塞がれていた 「…………一体何なんだここは……」 俺は誰かに連れ去られたりしたのか……? だが俺にそんな記憶は無い…… 無論、俺はこんな所に好んで来ようとも思わん…… だとしたら…………何だ……何で俺はここにいる……? 「……ん?これは……」 ふと、俺の手元に、パンフレットのような物が置かれてる事に気がついた ……怪しいが、今の俺には何も情報が無い 俺はこのパンフレットを開く事にした 『希望ヶ峰上層部より この度は希望ヶ峰学園への御入学おめでとうございます 本校では生徒達の輝かしい「超高校級の才能」をより高めて行く事、そして快適な学園生活にして行く事を御約束致します』 そしてそれらは『子供が書いたような字、そして絵』で、俺を小馬鹿にしたかのような物だった 「ふざけた内容だな……」 だが超高校級の才能か……これが本当なら俺がここにいる理由はとりあえず頷ける 俺の名は『牙堂 龍一(がどう りゅういち)』 『超高校級のフェンサー』だ 俺はフェンシングを子供の頃から愛して止まなかった 小学生の頃から学び、中学では小さな大会で優勝を重ね、そしてそれ以降はずっと連覇し続けた その道で俺に勝てる奴はいない、そう言われてた それが事実かは俺自身は知らんがな
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