プロローグ

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輝夜「そういえば君の事を聞いてなかったね。名前は……」 龍一「牙堂 龍一……超高校級のフェンサーだ」 輝夜「牙堂さんですか、宜しくお願いします。 それにしてもこの学園……いや、学校……と言って良いのかな…… なんかそんな雰囲気では無いんだけど……」 確かにな……ここが仮に廃校だったとしてもこれは異質すぎる…… ま、何か分かるわけでもねぇが…… 「もしかして……君達もそうなのかな?」 「皆ー!こっちにも二人発見したよー!」 突然、ぞろぞろと何人もの男女が集まる。 俺と輝夜を除けば14人か……これまた随分な人数だな。 まずは最初に現れたこの2人…… 輝夜「ぼ、僕は先導 輝夜と言います。 これでも超高校級の検察官なんです……」 龍一「……俺は牙堂 龍一。 超高校級のフェンサーと言われてる」 「私の名前は一ノ瀬 灯(いちのせ あかり)! 『超高校級のレスキュー隊員』です! 皆様の安全は私がお守り致します!」 「では自分も…… 自分はサイ・レクイエと言う者です。 サイとお呼びください。 因みに自分は……『超高校級の狂人』でやってます」 レスキュー隊員に……ん?狂人? サイ「……ふふ、やはり同じような顔をするんだね。 君達の考えた事はわかるよ。 狂人なんて世間じゃあまり見かけない……と言うか珍しいもんね」 輝夜「で、でも狂人と言うのは分かるんです。 狂った人の事を指す……的なのは…… でもサイさんからはそんな雰囲気は……」 灯「それがそうでも無いの。 こいつの考えることって飛び抜け過ぎてるのよ……」 飛び抜けてる? どう言うことか分からないが…… 龍一「じゃあ試しに1つ、ありきたりな質問をぶつけてみる…… お前は100人の他人と1人の大切な人だったらどっちを守る?」 サイ「決まってるじゃないですか。 答える義理はありません」 龍一「……は?」 俺は唖然とした。 まさかそんな答えが返ってくるとは思わなかったからな…… 輝夜「で、でも貴方がどんな人か、把握したいので出来れば答えて欲しいのですが……ぼ、僕も気になりますし……」 サイ「今のはあくまで質問であり、実際の事ではありませんよね? 無理して答える必要は無いと思いますが。 それに僕のその答えが嘘か本当か……君達には分からないでしょう?」 ぐ……言ってる事は分からなくもねぇが……
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