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灯「やっぱこの人、考えてる事おかしい……」
サイ「誉め言葉として受け取っておきます」
こいつは警戒したほうが良さそうだな…
輝夜「そして灯さんは超高校級のレスキュー隊員ですか……」
灯「はい!私はこれまで、幾多もの火事現場から人を救出し、幾多もの人を励ましてきました!」
励まし……まぁ確かにこいつの言葉にゃ、何処か勇気付けられそうな印象があるな……
灯「一番の実績はとある学校の突然の崩落、その現場から全ての人を救出した事ですね!」
輝夜「あ、その事件なら知ってます。
確か500以上ものの人が巻き込まれた物の、それらをたった一人の女性が助け出したとか……
ってまさかそれが灯さんですか!?」
灯「そう言う事!二人が危険になった時も!
私が助けますからね!
……っあ!た、助けると言っても地面が崩落だー、火に焼かれたー、水に溺れたー、とかですけれどね!基本は!」
……それ、もう手遅れじゃねぇか……?
どこか変な所で頭が飛んでんなこいつ……
サイ「ふふ、残りの方とも挨拶してはいかがでしょう。
流石にこの状況です。互いを認識しておいて損はないでしょう」
その言葉で俺は後ろの12人を見る
一人ずつ話を聞いて行くか…
まず目に付いたのはガタイの良い見るからに神社にいそうな服装の男……
龍一「俺の名前は聞いてた筈だし自己紹介はいらねぇか…お前は?」
「……」
龍一「……おい?」
「…………」
輝夜「……無視……では無い筈ですが……」
「………………良い眼をしておるな」
龍一「……眼?」
「失敬、儂の名は朝 源頼(ちょう みせき)……
『超高校級の宮司』だ」
超高校級の……宮司?
源頼「あまり聞かぬ呼び名と思うたか?
ふん、無理もないわな……
宮司とは神……正しくは神職や巫女を束ねる者の事……
その神の力を借り、汝等に降りかかる災い、怨念を断ち切る為の役職……いや、神職だ」
輝夜「成る程……僕達にはあまり詳しい所までは分かりませんが凄い仕事なんですね……
因みに、怨念を断ち切る……と言いましたけれどそれってどんな方法で……」
源頼「……儂の背に薙刀が見えるだろう?
それで汝等に蔓延る悪霊を斬るのだ」
朝の背にはそれらしい薙刀があった。
成る程……大体は察した
輝夜「な、成る程……よく分かりました……」
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