プロローグ

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「……あれ?次はもしかして……自分?」 他に誰がいるんだよ…… 「自分の名前はえ~と……青凪 水間(あおなぎ みずも)。 『超高校級のダイバー』なんだよ」 なんと言うか……どこか間の抜けた奴だな…… 水間「ごめん、自分は結構トロい所がある……らしいからね…… なんとかしようとは頑張ってるんだけど……」 龍一「ダイバーといやぁ、海を潜ったりするアレだよな? 具体的にはどんな活動をしてんだ?」 水間「大した事はしてないよ……いつもは海の底まで潜って貝を集めたりするだけ……だったと思う…… でも……自分は狙ったものは全然取れないんだ…… 例えば貝の代わりに……財宝とか沈んだ船をみつけたりする程度で……」 大した事してるじゃねぇか!! 水間「後は道具を使って溺れちゃった人の救助……とかしてる……くらいかな…… でもそれ以外は普通の人と変わらない…………と思う。 宜しくね……」 輝夜「はい、宜しくお願いします!」 水間「あ……ふ、触れないで……」 輝夜「え……?」 握手しようとした先導。しかし青凪はその手から距離を離す 水間「……一種のアレルギーなんだ……自分、人から触れられると身体が硬直しちゃうと言うか……動かなくなっちゃうんだよ…… 自分から触れる分には問題無いんだけど……」 輝夜「あ……そ、そうなんですか……すみません」 体質って奴か……大変だな 「…………あなたも……迷子……?」 ま、迷子?何言ってんだこの女…… 「……………違うならいいの…… …………由梨風 鈴蘭(ゆりかぜ すずらん)……」 輝夜「由梨風さんですか。宜しくお願いします。 それであなたの才能は……」 鈴蘭「……私は迷子……才能の迷子…… どんな才能か……分からないの……」 才能が分からない……? 鈴蘭「でも予感はしてるの……私の才能……きっと重要な物だったと思うの……」 重要……ってそりゃ才能ってのはそいつにとっちゃかなり重要な物だろうよ……
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