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春臣は家に帰ると そのまま書斎に籠った
手にしたものから読み始めていると
書斎のドアがノックされ ハウスキーパーの
勝子さんが
「あの 旦那樣 お食事はどうなさいますか？」
「もう少し後で食べますから置いておいて
ください」
「そうですか… それと あの女性のお客樣は
如何致しましょう」
そこで初めて 春臣は思い出した もうひとつ
変なモノを拾ってしまっていたことを
「今 行きます」
春臣はため息をつきつつ 書斎を出た
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