おかしな誕生日

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(そっち?いや、そっちもそうだけど。そこまで困らないわ。というか牛やパンダの用ってひどいわ。私、太ってないわ。まぁ、模様のことね。あぁ、なんかこの晩餐会分かってきたわ。怒ったら負けね) 私は息を静かに吸って吐いてから笑顔で言った。 「いいわ、次の料理を召し上がらせてもらえる?」 「えぇ、もちろん。ですが、ケーキはまだありますので……」 また彼は指を鳴らした。 上から落ちる気配はない。 すると先ほどのシェフが嬉しそうにしながら来た。 いや、もう一人若いシェフも付いてきている。 ん?あの女の子が持ってるのって包丁? 私はテレビで見た番組を思い出して悟った。 (なるほど。あるよね、ケーキを渡すかと思ったら顔にベたりとくっつけるアレ。さすがにそれやったら私、怒るわ。いや、違う。その後に彼女が私を刺すのだ、あの怪しいおぞましいオーラを漂わせている包丁で……) そんなことを思いながらシェフたちを見つめていたが、彼らはテーブルにケーキとおぞましい包丁を置き先ほどと同じように去っていった。 私は心の中で悩んだ。 (これはどういうことだ?……あっ、なるほど。棺さんがケーキを切ると見せかけて私を刺す。うん、お見事) しかし棺さんはこう言う。 「私の手でやってあげたいのですが、お嬢様自ら切ってください」 私は心の中でこうやって解釈をした。     
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