ACT.1「大崎翔子と斎藤智」

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   話を終えると、午後12時半になる。 「お昼にしようか。  昼飯を作るぞ」  昼ごはんにしようかって考え、智姉さんは調理場に入って昼ごはん作りに取り掛かる。 「おれは2階へ上がります」  ご飯ができるのを待つことにした。  さて、部屋で着ているあの服を着ようか。 「できたぞー」  昼ごはんは取り掛かって15分後に出来上がる。  今日の昼ごはんは明太子スパゲッティだ。  料理を完成させると智姉さんはおれを呼ぶ。  この時、戻ってきたおれの衣装を見て驚いていた。 「なんだ!?  モジモジくんのような全身タイツを着てッ!?」 「家ではこれを着るんですよ。  家ではこの姿が落ち着くんです」 「とんだことになったな」  さっき着ていたおれの服装は、  疾風の書かれた赤いTシャツその下に赤茶色のインナー、白いホットパンツから生えたグンパツな脚を見せる黒タイツ姿だったものの、  それから一転して、顔と前髪を除いて爪の先まで身体の全てを覆った全身タイツに着替えていた。  実は、全身タイツという衣装が大好きだ。  部屋にいる時や外出しない時、客が来ない時はこれを着ている。   「じゃあ食べようか、  いただきます!」   「いただきます!」  いただきますの挨拶をすると、昼ごはんを食べ始める。  タイツに包まれた赤い指でフォークを持ち、スパゲッティをフォークでクルクル巻いてそれを口に入れる。 「美味しいです!   智姉さんの料理は最高!」 「良かった。  オオサキにそんなことを言ってくれて嬉しいぞ」  智姉さんの料理を口にしたおれはとても満足した。  料理店の店長を務めるほど智姉さんの料理は美味しく、おれはこの料理が大好物だ。
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