ACT.1「大崎翔子と斎藤智」

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 おれの悲鳴に駆け付けたのか、智姉さんが立ち上がった! 「私のオオサキに――なにをするんだ!  オオサキに近づくな!」  悲鳴を上げるおれを見て、淡河を切った。 「へぇ~、  またかわいい女の子が現れたよ!」 「君もかわいいね。  見た目から高校生かな?」  おれを助けに駆け付けた智姉さんまでナンパしようした。 「私の年齢……?  年齢を聞くなんて失礼だぞ!  私は高校生に間違われやすいが、年齢は秘密だ!  私をナンパしようなど、100年早い!」  年齢を聞いてきたものの、智姉さんはそれを無視。  年齢より下の外見であり高校生に見られることが多いものの、実年齢は不明だ。    その言葉を叫びながら黒い脚に振り上げ、茶色い髪の男を狙う!  振り上げられた脚は剣のように鋭く襲い掛かり、  茶髪の男の頭に命中した。 「ぐほッ!」  智姉さんの脚が頭に当たると、そのまま地面で倒れる。 「大丈夫か?」    智に倒された茶髪の男のことを金髪の男は心配する。  その金髪の男にも智姉さんの黒い脚による鉄槌を喰らい、 「ぐは!」  彼まで、倒れこむのだった。    金髪の男まで蹴り飛ばした後は、その頭を踏みながら説教を始める。 「私は彼女を大事にしている。  今度お前らがナンパしているところ見たら、私は許さないぞ」    説教を終えると、脚を踏んでいた男を解放させた。   「もうしましぇーん!」  智姉さんにお灸を吸われた2人組はと言葉を捨てながら赤城神社から素早く消えていく。  こうしておれはナンパの魔の手から救われたのだった。  ふぅ、助かった!
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