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おれの悲鳴に駆け付けたのか、智姉さんが立ち上がった!
「私のオオサキに――なにをするんだ!
オオサキに近づくな!」
悲鳴を上げるおれを見て、淡河を切った。
「へぇ~、
またかわいい女の子が現れたよ!」
「君もかわいいね。
見た目から高校生かな?」
おれを助けに駆け付けた智姉さんまでナンパしようした。
「私の年齢……?
年齢を聞くなんて失礼だぞ!
私は高校生に間違われやすいが、年齢は秘密だ!
私をナンパしようなど、100年早い!」
年齢を聞いてきたものの、智姉さんはそれを無視。
年齢より下の外見であり高校生に見られることが多いものの、実年齢は不明だ。
その言葉を叫びながら黒い脚に振り上げ、茶色い髪の男を狙う!
振り上げられた脚は剣のように鋭く襲い掛かり、
茶髪の男の頭に命中した。
「ぐほッ!」
智姉さんの脚が頭に当たると、そのまま地面で倒れる。
「大丈夫か?」
智に倒された茶髪の男のことを金髪の男は心配する。
その金髪の男にも智姉さんの黒い脚による鉄槌を喰らい、
「ぐは!」
彼まで、倒れこむのだった。
金髪の男まで蹴り飛ばした後は、その頭を踏みながら説教を始める。
「私は彼女を大事にしている。
今度お前らがナンパしているところ見たら、私は許さないぞ」
説教を終えると、脚を踏んでいた男を解放させた。
「もうしましぇーん!」
智姉さんにお灸を吸われた2人組はと言葉を捨てながら赤城神社から素早く消えていく。
こうしておれはナンパの魔の手から救われたのだった。
ふぅ、助かった!
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