ACT.1「大崎翔子と斎藤智」

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 この後おれたちは赤城神社を離れ、大沼をはじめとする他の赤城のスポットを歩き回った。    大沼を歩き終えた後、R35の元へ戻る。 「帰ろうか、オオサキ」 「はい。  帰りましょう」  おれたちはもう帰ると決めた。  R35の中に入っていく。   「赤城の帰りのダウンヒルだが、本気出しても構わないか?」 「構いません!  智姉さんの本気の走り、見たいですから!」 「そうこなくっちゃな。  じゃあ、赤城を1分台で下ってやるか」  実は智姉さん 「伝説の走り屋」と呼ばれる程の最強の走り屋であり、 その実力は、プロのドライバーでも不可能と言える赤城道路を2分を切るタイムで走り切ることができるほどだ。    シートベルトを締めて、眠っていたエンジンを起こして出発の準備を行った。 「よし行くぞ!  赤城道路をジェットコースターみたいに下るぞッ!」 「おれこんな村いやだ~♪」 「私が言ったのは吉幾三じゃあないぞッ!  やれやれだな」    こんなこともあったもの、智姉さんはアクセルをふかしてR35を進ませる。  猛獣のような加速で出発するR35は赤城神社から去っていった。
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