ACT.1「大崎翔子と斎藤智」

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「速いのはここだけではないぞ。  ビビらず、R35の走りを見守ってくれ」  智姉さんはアクセルを強く踏み込んでR35をさらに加速させ、時速200km/hを超えるスピードで走行する。  最初のストレートを抜けると、S字ヘアピンを通って第1ヘアピン。  200km/hを超えるスピードのまま、突入していく。  ここに突入した智姉さんはヒール・アンド・トゥでブレーキを力強く踏み、180km/hにクルマを減速させながら、萌葱と白のオーラを車に包ませる!  技を使うようだ! 「<コンパクト・メテオ>!」  オーラを包む車は高いスピードを維持してドリフトで攻めていく!  コーナーを高いスピードで攻める車はガードレールから1mmしか離れていないほど接触寸前だったものの、車に傷1つ付けることなくクリアしていった。 「いきなりですが、<コンパクト・メテオ>来ました!  ガードレールとキス寸前の距離で攻めてきましたね!」  その智姉さんの走りを見て、おれは心臓が止まりそうだった。 「これぐらいは序章に過ぎない。  どんどん本気を出すぞ!」       
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