ACT.プロローグ「覚醒技」

3/5
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
 おれのワンエイティは前のZN6との距離を衝突寸前まで縮め、  そして5連ヘアピン最後のコーナーにあたる5つ目の右ヘアピンへ突入する。  ZN6はイン側、おれとワンエイティはアウト側を攻めていた。    アウト側を攻めていたおれとワンエイティはここでオーラを放つッ!  車全体を神聖の如く白き輝きを持つオーラと疾き萌葱のオーラがカバーのように包み込んだ。  ZN6の男の眼には、そのオーラは見えなかったもののおれの走りに驚いていた。   「なんだ!  こんな走り見たことねぇ!」  オーラに包まれたおれのワンエイティはカタパルトの如く超加速し、  その速度は普通の車のコーナリングではありえない160km/hを超える速度だった。  160km/hの加速でコーナーを脱出するワンエイティはZN6の前に出ていき、ドリフトしながらコーナーを出ていった。 「くッ!」  ワンエイティを前に出したZN6は突然ジグザグと走っていき、  そしてついにはスピンしてしまった! 「ちきしょおォ!」  スピンした悔しさから男はハンドルを叩く。 (どうしてスピンしたんべい……  オレ――)  クルマをスピンさせた後、男は頭を抱える。  男は知らないけど、     
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!