第2話 秘密

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それからも、Lukeを色んな素敵な場所に案内したり、一緒に語り合ったりした。 Lukeといる時間はとても濃密で、楽しくて、 この地や外国の文化や私自身を好きになれた。 沢山の大切なものを教えてくれた、Luke。 今日眠ってしまったら、明日が来てしまう。 いよいよLukeの滞在の最後の日。 好きという気持ちは伝えられないまま。 でもそれでいいんだ。 あなたは遠い国で生きる人。決して交われない人と出逢えた。それだけで良かったんだ。 笑顔で送り出したい。 私は、夕日の中にLukeの幸せな未来を願った。 ーーーーーーーーーーーーーー 「スコシソトニデマス」 「OK!」 着いていこうとしたら、 「I'll go alone. This is my last time here. 」 Lukeはそう言って微笑んだ。
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