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第1話 すべてのはじまり
すべてのはじまりは高校1年の夏。
私、大崎美春は、名前の漢字の「美」しい、にはあまりそぐわない、ただの地味な女子高生。私が通っている進学校では、珍しく高校生の交換留学制度が設けられていた。
英語は得意じゃないけれど、両親が洋画好きなのと、ちょうど姉が一人暮らしで一部屋空いたということで、軽い気持ちでホームステイの受け入れ先になったのだった。
「今日からみんなと一緒に勉強する、交換留学生を紹介する。」
ホームステイを受け入れたはいいものの、英語もあまり話せないし、男の人だと聞いて、仲良くなれるか不安だった。
「コンニチハ ワタシハLukeデス
…Nice to meet you!」
甘い声。青い瞳。大人っぽい雰囲気。同い年とは思えなかった。
それらの要素と、おそらく覚えたてであろう日本語を一生懸命に話している姿にギャップを感じた。
"外国人って何だかすごいな…
でも良かった。仲良くなれそうかも"
「Lukeはこれから3ヶ月間、大崎の家にホームステイすることになる。みんな、仲良くするように
じゃあLuke、Please sit next to her.」
「Yes,Mr.」
私の隣の席に来たあなたは
「ヨロシク」とほほえんだ。
自分の胸の鼓動が早くなっている気がした。
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