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第2話 秘密
Lukeが来てから約2ヶ月が経った。
両親はLukeのことを、息子ができたみたいに可愛がっている。
私はというと、初めのうちは外国人の男の人との生活に慣れるのに精いっぱいで大変だった。
でもLukeと話すうちにどんどん打ち解けていって、ずっと前から一緒にいたような感覚になった。
そしていつの間にかLukeを好きになっていた。
ピンポーン
「おじゃましま~す」
夏休み。8月4日。今日はLukeの誕生日である。
いつもは話さないのに、Lukeに想いを寄せる女子たちが彼に会うためだけに、一斉に私の家に集まってお祝いすることになった。
少しでもLukeに好かれようと、濃い化粧をしたり露出の多い格好をしている。
そしてLukeも楽しそうに、女子たちの話に相づちをうっている。
私用無しだよね…
もちろん、莉里華と一巳は呼んだけど。
あまり居心地が良くない。
Lukeが好きだけど、やっぱり私なんて敵わない。
だって何の取り柄もないんだもん。
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