第2話 秘密

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パーティが盛り上がってきた頃、 ジェンガのゲームが始まった。 罰ゲームは、ここにいる誰かか自分の秘密を言うというものになった。 ガッシャーン 「あぁ!崩しちゃった~」 1回目、女子たちの1人が罰ゲームをすることになった。 「じゃあ…Lukeの秘密を言いたいと思いま~す」 Lukeは自分を指差し、焦った反応をしている。 「Lukeは音楽の授業の時、すごく歌が上手いで~す」 「Oh! Really?Thanks!」 私にはこの時のLukeがとてもほっとしているように見えた。 まぁ、いつもオープンなLukeにも、言われたくない秘密くらいあるよね。 この後、Lukeを褒めて、ありがとうと言って欲しいがために、女子たちがわざとゲームに負けるフリをするという変な流れになった。 次は私の番。結構崩れそうかも… すると隣にいた女子たちの1人が、 他の人に気づかれないように私の背中を押した。 「わっ!」 ガッシャーン 崩してしまった。 「あーあ、大崎さん落としちゃった。ドジだよねー それとも、もしかしてわざと?」 女子たちに一斉に睨まれた。 何で私がこんな想いしなきゃいけないの…? Lukeがホームステイに来た日から、学校でも女子たちの視線が痛い。 「ほら、大崎さん。罰ゲーム。」 女子たちの冷たい声。 どうしよう。 「何でもいいんだよ。俺の小学校の時のこと言えばいいじゃん?」 一巳が私にこっそり言った。 「でも、そんなこと言えないよ。 それにいう必要ない。 …でも今Lukeを褒めたら、絶対に気に入られようとしてると思われるよね… 私の秘密なんて、ないし…」 すると一巳が大きく息を吸った。 「じゃあ代わりに俺が罰ゲーム受ける。ーー」 一巳は自分がからかわれたことを笑いながら話した。 そして私が一巳をかばったことも。 「スゴいネ、ミハル。I respect you!」 Lukeは褒めてくれた。 「次は俺が守るから」 それだけ言って一巳は、ジュースを取りに行った。 もう、弱虫じゃないんだ。 私は今まで一巳をちゃんと見てなかったのかもしれない。
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