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「待たせたね」
突然その日は訪れた。
空はおびただしい数の宇宙船で満たされ、空気がヒンヤリするほどの暗闇になった。あの日と同じように、宇宙人の声が地球人の頭に差し込んだのだった。
人々は「いよいよこの日が来たか」と手を合わせた。
「ちょっと他の星で狩りをしていたら意外に抵抗されまして。あんたたち地球人とは違って高度な文明を持った家畜っているものなんですよ。負傷者も出たから1日だけ待ってください。治療してきますので。その後にあなたたちを狩りまーす」
そう言うと宇宙人はまた姿を消した。
「1日って言うけど……」エス氏は言った。「俺たち人間にとっての1万年は彼らの1日って最初に言ってなかったか?」
「1万年後に来るってこと?」仲間は膨れた腹をさすりながら言った。
「明日来なかったらそうだろうな」
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