第1章 モーツァルトはスパイ?

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「天体である宇宙空間の営みは、 コンピューターによって起動しています。 その理由は、あまりにも天体の動きが 正確過ぎるんです。幾ら真空空間とは言え これほど正確な原動力は、 量子コンピューター以外考えられません。 科学でも宇宙空間の仕組みは僅か5%、 残りの95%は全く分かっていません。 しかし、クラシック音楽は全てを知っており、 真理を教えてくれます。 この音楽は、この世の本物です」 「やはり・・・それは」 黄色が、眉間に皺を寄せた。 「広大な宇宙空間から地球に向けて、 波動が来ています。人類はその影響を 受けながら、コントロールされています。 その波動は、20年後に科学者によって 証明されるでしょう」 「おっしゃる意味がよく分からないん ですが」 「音楽を聴いていると凄く感じるん ですよ、音楽とは聞くものでは無く 感じるものなんですよ」 山岸がニヤリと笑う、キョトンと してしまう黄色。 「心霊もフランス人の科学者によって、 20年後位に証明されますよ。 「どうすれば、曲の理解が・・・」 またしても、黄色が頭を掻いた。 「そんな事は理解出来たとしても無意味 なんですよ、理解するのでは無く 何も考えずに素直に受け入れる事が大切 なんです。メロディと音を聞いて 何を感じ何を想像するのか、音楽は 感性と想像力を養うものでしかありません 重要なのは、いかに壮大なる寛容な心を 創造出来るか・・・です」 「壮大なる寛容的心の創造・・・ は~、そうなんですか~」 思わず、大きな溜め息をつく黄色。 「つまり西洋音楽は和音の塊なんです、 日本にはオルガンやピアノなどの 鍵盤楽器が無かったという事実が 一番の原因だと思われます。 対位法というハーモニクスが 複雑難解に受け留められて しまったのでしょう」 「日本の伝統音楽は、メロディとリズム でしか作られていない?」 「その通りです不即不離と言って、 主題となるメロディに対するそれに近い 音階のメロディをくっつけているだけ ですので、非常に音響が薄く感じ られるのです」
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