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ベッドに腰掛け、改めてもう一度、問題の手紙を眺める。
手紙というより、中には緩衝材で包んであるような固形物の感触がある。
早く見たい、という気持ちと
開けるのが怖い、という気持ちで
わたしの心はゆらゆらとせめぎ合っていた。
誰かのいたずらじゃないの?
だとしたら、タチが悪い。
いや、でも。
懐かしい、その人柄を表すような温かい字は……。
しばらく脳内で戦った末、わたしは大きく息を吐いた。
朔斗に会おう。
弱いと思われるかもしれないけど、ひとりでこれを開けて見る勇気がない。
この2年近く、連絡をとるのをやめていた。
当然会ってもいない。
ていうか、顔を見たら泣いてしまいそうで。
わたしには、同い年の幼馴染がいた。
1人はこの手紙の差出人である、陽斗。
もう1人は、陽斗の双子の兄である朔斗。
陽斗と当然そっくりな朔斗の顔を見るのは余りにも辛くてずるずると彼を避けていた。
彼との約束もあった。
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