2.追憶~side SAKUTO~

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2.追憶~side SAKUTO~

ーーーーあいつも今日でハタチだな。 カレンダーで今日の日付けを見て思い出した。 小学校の頃まで、俺と陽斗は毎年雫の誕生日会に呼ばれて二階堂家に顔を出していたので覚えている。 今は誰も使っていない、二段ベッドの下の段を眺めて溜息を吐く。 「…………昔はプレゼントの相談とかしてたっけな」 自分のことのように顔を輝かせてプレゼントを考えていた陽斗を思い出してしまった。 陽斗がいなくなって、もうすぐ2年か。 早いもんだな………… 俺は何も変わっていないのに、 時間だけが無情にも過ぎて行く。 陽斗と同じ顔をしてる俺には会いたくないだろうという気持ちと、俺もたくさんの思い出を共有してる雫と会うのは辛くて、いつかまた、と約束をしたきり、会わなくなった。 あんなに同じ時を刻んでいたのに 幼なじみっつってもあっけないもんだ。 会う気がなきゃ会わないもんだということを 俺はこの2年で知った。
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