<Headlines>アルゴン鉱山の横穴</Headlines>

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<Piece> 「タ、タンク隊壊滅!これ以上タゲは維持できないぞ!」 「おい魔術班!お前たちは攻撃するな!そっちにタゲが流れる!」 立てられたフラグは、折れないことを証明するかのように ずしり、ずしりと巨体を動かしていったボスは、やがて後衛職が展開するラインに到達してしまう 残ったタンク職が自身の回復も構わず突進するが、時すでに遅し まるでハエを叩くかのように振り落とされた棍棒が、悲鳴を上げる間もなく魔術師の体を押しつぶす 捨てられた空き缶のように圧縮された巡礼者であったものは、煌びやかな電子片となって粉々に飛び散っていく 「いっ、いやぁぁぁああ!来ないでぇぇえええ!」 その光景を目の当たりにした女性ヒーラーが大声を上げながら這いつくばっている 本人は必死に手を動かして距離を取ろうとしているようではあるが 傍から見れば、泥沼ではしゃいでいる子供ととられてもおかしくはないだろう この巨大なボスモンスターもそう思ったのか 一度小首を傾げて足を上げると、何の躊躇もなくそれを振り下ろした 一瞬にして腹部から頭部を消し飛ばされた女性の体は、衝撃で下半身だけがエビぞりとなる 最後列にいた彼女までも葬られたことによって、この場にいた者たちを支えていた糸は、ぷつりと音を立てて切れてしまった </Piece>
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