冒険の書 1 『その役割が俺ですか?』

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「…おい、ここはどこだ?」 「やあ!ここは『モンスターワールド』だよ!」 …リクオが目を覚ますと、そこは壮大な草原だった。 そして、リクオの前には、黄色くて丸い物体に目と口が付いて、短い手足が生えている謎の生物がいる。 「僕の名前は『モルソン』!リクオのパートナーモンスターさ!」 黄色くて丸い生物はそう言いながら、ウインクして飛び上がる。 「よし、モルソン、これは夢だな?」 「ああー、それよく言うよねぇ~?てか、この設定ベタだもんねー」 「おい、メタ発言みたいなこと言うな」 「だって、物語の序盤から『主人公が目覚めると異世界』って設定、ベタでしょ?エブリスタじゃ何百、何千、と使い古されてるじゃん?」 「おい!エブリスタ言うな!」 モルソンは頭を掻きながら続ける。 「まぁとりあえずさ、ここは『モンスターワールド』なのさ!キミは現実世界からここへ飛ばされたんだ!」 「……」
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