フープ滞在記編胃が痛い王女様

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 澪の槍を見ながら私はこの槍の作られた経緯を思い出し、再び常識とは何ぞや?と、考えていた。 「今日も派手に暴れたな?流石にあの勢いで首はもう駄目かと思ったぞ?」 「あれは私も死んだと思った」 「大丈夫だ。ハクアの強度は理解してる」  やだ、この人怖い。人の事を強度で判断しないで欲しいのだが。  心や澪とそんな話をしていると今日の逃走劇が終わったと判断した皆が近寄って来る。  因みにジャックやメル達は三日程前にアリスベルへと帰って行った。何でもクランや連合と言うのはギルドから恩恵がある代わりにそれに見合った働きと、上納金が必要だそうだ。  ボロい商売してるな冒険者ギルド。 「さて、では何時も通り始めるか。魔法組はテアに格闘組は私だ。と、その前にハクア。君はこれを付けるんだ」  そう言って心が差し出したのは何と首輪だった。私を含めた全員が其を認識した瞬間空気がビシッと固まる。  その空気を敏感に感じ取った心は理解した瞬間、自分の行動に赤面しつつ「い、いや、違がーー」と、誤解を解こうとする。だが、私は敢えてそこで言葉を被せていく。 「そうか。私も遂にオトモ枠に昇格か」 「それ降格してないか?」 「私のスキルは大タル爆弾Gとマヒ罠設置、落とし穴設置、採取と昼寝ですニャ~」 「意外に有能!?」 「三食昼寝付きを所望しますニャ~」 「むしろ君はそれで良いのか?相変わらずプライドとか無いのか!?」 「えっ?・・・・・お、おやつも付けてくれないと嫌なんだからね?」 「そこじゃないだろ」 「心さん!雇い主権限でハーちゃんの飼い主の権利を買い取ります!何を渡せば良いですか!お金ですか?この国のお金で足りますか?!」 「うん。君も何を言ってるんだお嬢様?」 「心、私にも譲って欲しいニャ~」    飼い猫に飼われる飼い主とか、人生にエッジが効きすぎてないかい? しかもシィーに対抗してなのかアリシアとミルリルも参加してるし。
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