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「と言うか!テアからも誤解だと言ってくれ!」
「ふふふ、私もかつては女神と呼ばれた一柱ですからね。昔からの友人の隠れた性癖など寛容な心で受け入れますよ?」
ノリノリなテアは顔に片手を当て、何やら奇妙な冒険でも始めそうなポーズまで取っている。
本当に私と心を弄る時はノリノリだな。
「オイー!何を言ってるんだ!」
「女神にも変態は居ますからね?」
ああ、アスモとかアスモとかアスモだね。
「ここで信憑性を醸し出すな!ちゃんと説明しろ!でないとお前の部屋のーー」
「説明しましょう。心の渡した首輪は罪人などに使うスキルや魔法を封じる為の物です」
心の叫びを無視して楽しんでいたテアは、心の脅し文句に被せる様に説明を始める。正直心の言葉の続きは気になる。気になるがテアの目が語っていた。
踏み込めばただでは済まさない。
目が合うだけで明確に伝わる眼力に、触れてはいけない部分だと私の中の警鐘がなるのでテアの説明を黙って聞いた。
うん。触らぬ神に祟りなしだね。いや、マジで。
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