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「ふぁ…ねむ…」
今日も何時ものように昼過ぎに起きる。
「昨日のレイドボスはマジで鬼畜だった」
私はこの頃嵌まっているオンラインゲームの事を、思い出しながら大きな欠伸をした。
私、士道白亜は、聖嶺高校に通う17歳の女子高生である趣味はラノベ観賞、ケータイ小説漁り、ゲーム全般、特に最近はオンラインゲームに駄々はまりし明け方までプレイして遅刻する事が度々ある。
こういう時、家から遠い学校に通うという理由で1人暮らししているのは半引きこもりには有難い環境である。
「もう12時かぁ~、今から学校行ってもしょうがないな。よし!二度寝しよ」
そう思い寝直そうとした時、ふとカレンダーが目にはいる。
「今日16日!!チェックしてたエロゲの発売日じゃん」
1人そう叫びながら私は部屋着から着替えて外に出る。
「日射しが暑い。と、言うか明るい!目がぁ~、目が焼ける~」
土日での昼夜逆転の生活が祟り、日射しにHPを殺られながらも何とかゲーム屋にたどり着き、不快な思いをしながら目的の物を手に入れる。
「あそこの店員何時も、ジロジロ見てくるから嫌なんだよなぁ~。てっ、言うかコミュ症何だよ!話し掛けるなよ!緊張するんだよ!いきなり話し掛けるから噛んじゃったよ!うぅ、恥かいた~。ショップ特典さえ無ければこんな事には・・・」
花も恥じらう女子高生にいきなり話し掛けるなんて何て奴だ!全く!
『平日の昼間から学校サボってエロゲ買いに行く女子高生が花も恥じらうとか(笑)』
うるさい人の回想に勝手に入ってくるな!
何か混神したけどまぁいいか。
私は嘆きながらも早く買ったゲームをプレイするために、赤から青に変わった横断歩道を急ぐ。そして・・・・・。
次の瞬間に見たのは間近に迫ったトラックと居眠りしている運転手。
ドンッ!!キキー!!
全身が痛い・・・気がする。もう痛みはあまり感じない。
見える範囲でも酷いケガだ。足や腕もどうやったらこんな風になるんだろう?と、思う訳の解らない捻れ方をしている。
我ながら他人事だ。
「あぁ、ショップ特典のタペストリーが」
こんな状況でも自分の血に浸かったタペストリーが気になりそんな事しか考えない自分流石です。
などと考えながら私は意識を手放した。
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「あぁ、私死んだのか」
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