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舞は、素早く髪を、はらい、
「あたしは、哲平の、そういう曖昧な所がイヤなだけ!」
哲平は舞を凝視する。正直な所、顔もルックスも悪くない、
だが、なんともしがたい性格が、品位を下げている気がする。
哲平は、ため息をつくと口を開いた。
「俺だけじゃないだろ?」
「え?どういう事よ??」
「でなきゃ、【日本の謎と、その伝説を暴く】なんてサイト
立ち上げないだろ?」
「いいじゃない、皆、謎を暴くのって大好きなもんでしょ!」
哲平は、うなだれながら、
「お前なぁ、サイトのアクセス数、知ってて言ってんのか?」
「そこは暴かない方向で・・・」
「ひと月10も満たないんだぞ!」
「わ、分かってるわよ、だから、ここに来て、アクセス数を
ど~んと・・・」
「ど~んとなんて曖昧な表現じゃなく、ノルマ50だ
今月50超えなきゃサイト閉鎖するって約束だろ?」
「るさいわね、超えるわよ、そんなの!」
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