0人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
哲平は頭を振る。
「どうかな、今回もガセネタなんじゃ・・・」
「なんでよ?」
舞は食下がる。
「ネットの情報なんて大半がガセネタだろ、普通」
「でも、ここに湖があるじゃない、情報通りに」
「湖はな、でも呪われた湖かどうか。確か、嘗て村だったこの場所の風習で、
湖に生贄をささげる儀式があって・・・」
「ある時、何故か、湖の呪いにあって、村人が次々に殺されていった
って情報だったわ」
「その、湖の呪いってなんだよ?」
「それを今から調べるんでしょ、大丈夫、情報通りだって」
「お前、ホントそればっかな。それにさ・・・」
哲平は辺りを指差しながら、
「村じゃないだろ、ここ。嘗て村だったかも怪しいぞ」
「え?」
「どこに人の姿がある?ここに来るまで誰かに会ったか?
ここは、ただの森と湖なんじゃないのか?」
舞は、素早く髪をはらい、
「あー本当にうるさい、じゃあついて来なきゃよかったじゃん」
「ついてって・・・」
哲平は、思わずデジカメを落としそうになった。
最初のコメントを投稿しよう!