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哲平は頭をかきながら、
「お前さ、何やっきになってんだよ」
「な、何がよ?」
「だってさ、自分の事はあんま喋りたがらないのに、
暴くのが趣味って、何かさ・・・」
「そ、そんなのあたしの勝手でしょ、哲平こそ
どういうつもりで、そんな事!」
いや、俺は一応、彼氏としてさ、多少心配っていうか・・・」
舞は腕を組むと、
「あれ?私たち付き合ってたっけ?」
哲平は不意をつかれたらしく、目を見開いた。
「えっ!」
「だって、サイト上のパートナーってだけでしょ?」
「お、お前、冗談だろ?」
「それとも資金元?」
「・・・本気で言ってんのか?」
「さぁ、どうかなぁ・・・」
哲平は手に持っていたデジカメをその場に投げ捨てた。
「いい加減にしろよ、やってらんねぇ」
哲平は、早足で、その場から離れていく。
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