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 クラスはたったの二クラス。  二年生と三年生は三クラスだから、年々受験者数は減っているって噂はあながち間違いではない。  一クラス二十五名。  少人数だから落ち着いて学習ができるってもんだ……と思っていたが、そうでもなかった。  こんな不人気な学校を選択する奴らだ。  たかが知れている。  田舎に不似合いな派手な頭の強面。明らかおつむの弱そうな涙袋強調メイクの自称美少女。前の席の奴なんて、天然記念物並みのリーゼントだ。  まあ、それも今のうちだろうけど。  そのいかつい髪の毛をセットしてくれるような美容室はこの山の中にはないんだよね。  僕は前髪を指に絡ませた。 「リア充の髪って、ほんま綺麗ねえ」  ガムをくちゃくちゃ噛みながら、隣の席の女子が絡んできた。 「リア充って呼ばないでよ」 「きゃはは。可愛い! 嫌がってるう~  だってリアムだなんてリア充っぽいもん。マジ受けるんですけど」
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