第1章

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深瀬部長と距離を取りながらホームで待つ電車 「明日の本社会議向けのミーテイングします」 到着時刻を表示する電光掲示板を見ながら、聞こえないようにため息する 失恋の穴埋めは 仕事 いつもこのパターン カバンの中の社員証を探す振りしながら携帯をいじる 煌々と光りながら画面に映し出される彼 後悔させてやる  キャリアを捨てられない私は 失恋することで仕事に没頭する、そんな悪循環がまた始まる
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