第1章

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終電に間に合うくらいに仕事を片付け 急ぎ足で梶谷さんと高田くんと駅へ 会議の前日は 都外に住んでる梶谷さんは家に泊まる決まりごと 私の失恋話で二次会をしたいらしい 海外赴任で両親が居ない私の自宅は昔からの溜まり場で 仲間が集まることが多い 中学生の時からそれだけは変わらなく ありがたいことだと思っている 今夜のゲストは梶谷さん 私の失恋に喜び感が溢れて、質問責め 締めのセリフは 「傷心してる暇は無いですねー。次行きますよ。 去る者は追わないタイプなんで私。 梶谷さん、そろそろ寝ますよ」 「あんたさぁ、男らしいね。少し弱い自分見せた方がいいんじゃない?あんたが追いたくなるような男の出現楽しみだわ」 姉御肌の梶谷さん 「梶谷さんにそのお言葉、そっくりお返しします。梶谷さんは好きな人の前では積極的になった方がいいですよ」 会議の前日だというのに、結局 浅い眠り 久しぶりに乗るラッシュ時の電車 ホームで男探ししている梶谷さんを女性専用車両に乗車させる
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