第1章

7/47
前へ
/265ページ
次へ
コーヒー片手に会社へ向かう途中 同僚や後輩に挨拶され、会社の入り口では警備員さんにまで声かけられて 「あんたも手広いね、私なんて挨拶されたことなんか一度もないよ」 梶谷さんから一言貰う 「梶谷さん、ないですから」 久しぶりに首からかける社員証を見ながらエレベーターで7階まで上り 深呼吸してフロアーに向かうと、既に深瀬部長は私達よりはるか前に出勤していて、高田くんが蔓延の笑みで迎えてくれた 「梶谷さん、池田さんちょっと来て」 タイムカードを押して慌てて部長室に向かう二人
/265ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2685人が本棚に入れています
本棚に追加