― テスト期間 突入 ―

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 柚葉は、一応『フォロー』のつもりでそう言ったのだが…………… 「それ、柚葉だけだよ?柚葉は学力トップクラスだからいいけど。私は現社は『80点台』以上なら、御の字だし。」 「私は古文と世界史で『赤点』さえ取らなきゃ、何とかなる。ってゆーか、古文って社会に出ても役に立たないし、要らなくね?」  そう言う月乃。まぁ、それは古文に限ったことでもない。古文が出来ようと出来まいと『就活』には関係ない。  けれど、人生において『無駄なことなど一つもない』と言う。例え、役に立たないことでも無駄ではないのだ、と……………。  役に立つ・立たぬの損得勘定抜きに、覚えられる(習得出来る)ものは多いに越したことはない。何でもかんでも、己一人で出来る必要はないが『出来ること』は多くあった方がいいだろう。  自分一人で出来ることは自分で。そうでないことは、人に頼むことも時には必要だ。〝頼りっぱなし〟と言うのは頂けないが、個々の力で出来ることなど程度が知れている。 「ってゆーかさ。『テスト勉強』の時間、もっと取れてたら、別だったかも知れないのに………」
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