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―普通『生徒会』と言うのは、全生徒の模範となるべき立場で、品行方正な生徒がその任に就いて然るべき、だと思う………のに………
「俺達『生徒会』のげぼ………助けとなるべき『生徒会補佐』を任命する。」
新入生達がやっと学校生活に慣れたであろう、五月中旬のある月曜日の朝のことだった。
突如、開かれることとなった臨時の〝全校集会〟で、壇上に上がった生徒会長は開口一番、そう言った。
(て言うか〝下僕〟って言い掛けたよ、あの男)
そう心中で毒づいたのは『秋月 雫』と言う女生徒である。右目の眼帯が特徴的な少女だった。
容姿は、上の並・成績は上の中だが、運動神経(身体能力)だけは、特Aランクである。
「〝任命する〟ってことは、もう決まってんだよね?」
首を傾げつつ聞いたのは、雫の前に並んでいる小柄で『くりくり』とした大きな瞳が印象的な少女、『相田 月乃』。
「三年から選ぶのかな。女子だったら、競争率高そうだよね。」
興味深げに言うのは、雫の後ろの長身で美少年顔だが、れっきとした女生徒の『上條 柚葉』。
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