― 三人娘の受難 ―

3/13
前へ
/205ページ
次へ
 と言うのも『生徒会役員』は全員(約一名除く)が成績優秀者。そこそこイケメン揃いで、ちょっとしたアイドル扱い。まぁ、明らかに『観賞用』だろうが…………… 「………いや、関わりたくないだろ………。全員が極道の〝次期組長(候補)〟じゃあなぁ………。」  溜め息を吐く雫。そう、何故か『生徒会役員』全員が極道の息子………しかも〝次期組長(候補)〟で構成されている、と言うだった。 ―そんな雫達を含むざわつく生徒達を他所に、生徒会長は続けて言葉を発した。その言葉に雫達だけが絶句して固まる。 「生徒会補佐は、一年五組の『秋月 雫』。同じく五組の『相田 月乃』・『上條 柚葉』、以上の三名だ。」 (うっ、嘘でしょぉ~~~っっ?!)  三人は心の中だけで絶叫した。極道の息子なんかには、激しく関わりたくない。しかし、怖くて断ることも出来ない。  三人はもう、盛大な溜め息と共に項垂れるしかなかった……………
/205ページ

最初のコメントを投稿しよう!

130人が本棚に入れています
本棚に追加