第十八章 弥勒 三

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「淡谷さんも凄いね」  本当に、川越を理解している気がする。  報告書の受領を貰い、家に帰ると、事件はまだ続いていた。  亡くなった先生は、他の生徒も脅していて、あれこれ証言が出てきたのだ。 女生徒も多く関係を迫られていた。 「酷い先生だな」  スーツを脱いで着替えると、夕食の準備をしようとする。 すると、慶松が走って来て、今日は、野菜は止めてと懇願してきた。 「え、俺、三食、毎日野菜でもいいけど」 「今日は、魚があるだろ」  石田から貰った干物があった。 「そうか、焼いておく」  先に風呂に入り、再びテレビを見る。 又、新しい事実が分かっていた。 今度は美容師の方で、個室で何度か客とヤッていたというものであった。
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