第十八章 弥勒 三

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 俺は、インターネットで少し調べる。 昨日は、結構痛かった。痛くない方法というのがあるのではないのか。  大人にも、保健体育というようなものが必要だろう。 誤った知識ばかりが蓄積され、何が正しいのか分からなくなってしまう。 「眠ろう」  でも、やはり疲れているので、今日は休もう。  自分が、初めてだと、 初めの体験はどうだったのかコレクションするように収集してしまう。 今度は、二度目で、痛くない方法を、あちこちで聞きまくるのかもしれない。  少しだけ弥勒を理解するならば、 弥勒は理不尽な死を体験し、自分なりに死というものを収集している。 でも、それが新しい死を生んでいる。  俺は、まだ弥勒と関わりそうな気がする。 『SINGULAR POINT』了
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