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「氷花君は、見た目は綺麗だけど、一緒にいると、その姿なんて関係がなくなる。
中身で勝負できる、いい男なのにね」
菊池所長は、やたら褒めてくれた。
「そうね。姿がいい事は忘れてしまうよね。……中身とのギャップが凄くてね」
よく言われているが、俺にはその意味は分からない。
何人もの彼女にも、残念を通り越して悔しいと言われた。
俺の中身は、彼女達にとっては、受け入れられないものだったらしい。
「本社でも頑張ってね」
皆に見送られてしまった。
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