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「父さん、母さん。氷花さんは、この姿でIQが二百を超すのです。
大学も一流出身で凄くて、大学院からも誘われていました。でも、自分の道を行っています」
野菜が好きで、田舎で就職しただけだ。
K商事に就職したのは、そんな田舎中の田舎に営業所を持っていたためだ。
凄い理由があるわけではない。
兄のように農業試験場も考えたが、どうにも、ミミズやダンゴムシが苦手だった。
俺は、昆虫の類も全くダメであった。
だから、機械に進んでいた。でも、機械では自分の限界が見えた。
俺の脳は、好きな事にしか動かない。
「岩崎、俺はいいからさ」
部屋に戻らせて欲しい。
でも、岩崎が俺を見つめていた。
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