第十六章 弥勒
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リビングよりも、慶松の仕事部屋の方が広いくらいだ。 「……分かった。俺の部屋で一緒に寝るか」 一瞬で岩崎が真っ赤になっていた。 でも、俺の寝室、奥が和室になっているのだ。岩崎にはそこに布団を敷いて寝て貰うだけだ。 「氷花、仕事部屋にいるからな」 慶松が二階へと上がって行った。
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