第一章 人食いの箱

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 それがヒットするとは、考えてもみなかった。 熟れて蕩けた柿のジャムっぽいもの、熟れたトマトだけジュースなど、 どうして購入する人がいるのか分からない。 中には、田舎料理、ゆずとはちみつのみ漬けましたなど、自分で作れというものまであった。 「氷花は、食い意地はあるのに、料理人は目指さなかったね」  千葉は、里芋の素揚げを食べていた。 この店は、ランチでよく使用していたが、創作料理が面白い。 俺も、あれこれ参考にして、自分でも作ってみていた。
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