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忘れない事
生きる
遠くへ行く
風が流れる
時が流れる
人々は歩き
立ち止まり
時々泣き
遠くへ行ってしまう
でも確かに人々はそこにいた
その事は覚えている
風が静かに流れ
草木は揺れる
夜が来て
朝が訪れる
朝日は眩しくて
星空は綺麗だった
皆、風の音を聴いていた
星空を眺め
朝日の眩しさに涙を流し
そして語り合った。
隣にいる人
遠くにいる人
いとおしい人々
大切に想う人々
この世界にいる様々な人々と
様々な意味について語り合った
彼らが語り合ったこの場所に
今日も光が降り注いでいた
「今日、この時を、
永遠に忘れないでいよう」と
敢えて言葉にする必要も無かったけど
言葉に出して
皆、遠くへ行った
あの時の人々の眼に
溢れるばかりの光が降り注ぎ
こぼれ落ちた事を
いつまでもずっと
忘れる事は無い
永遠にずっと
忘れる事は無い
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