初めての、

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noside. 暗闇の中でも一際目立つ幾つもののシャンデリアがぶら下がる大きな会場。しかし、そのシャンデリアが霞むほどのライトを浴び、人々の視線を一身に集める青年が舞台に立っている。 彼は両頬を赤らめ、額からは汗が伝っているが疲労している様子は見られない。それどころか軽やかなステップで舞台を一周してみせた。観客から歓声が上がる。その歓声は幕が下がった後も止むことはなかった。 誰もの目を惹く、そんな彼とは対象に大勢の観客に紛れ、本日誰の記憶にも残らないであろうひとりの男。 その男は下がる眼鏡を左手の人差し指で上げると同時に口角をも上げ言った。 「君は、どうかな?」 .
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