第1章 藤吉太郎という男

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私が初めて”仕事をした”経験は中学2年生の時だった。 どうせ中学生のできる仕事なんかせいぜい新聞配達位だろ? …と思ってる読者もいるだろうが、私の場合は違った…。 ~~~2000年夏頃 北海道某都市にて~~~ 私が住んでいた町は北海道有数の大都市であったが、 一歩中心街から出れば、そこは広大な自然が広がり道路が真っすぐに続く いかにも北海道という景色になる。 そんなのどかな場所だったが、某広域指定暴力団の二次団体を バックにした”カラーギャング”等が全盛期の時代であった為、 街はめちゃくちゃな状態で治安がとにかく悪かった。 確か夜9時以降は絶対に家から出るなと、学校側から通達があった位だ…。 マサル:「おい太郎!今、ナオヤ君から集合かかって、      学校終わったら、すぐナオヤ君の家に集合だって!」 太郎 :「え~~、、ダルいよ…」 (当時14歳) マサルは私の幼馴染の友達だ。そしてナオヤ君は 察しの通り悪い先輩だ。 後、断っておくが私は全く普通の子であった。 だが家庭環境に問題があり、家に帰れない事があった為、 ナオヤ君やマサルによく泊めてもらったり、 夜遅くまで一緒にいてもらう事が多々あった。     
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