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私とマサルはひたすら、テープをナンバープレートに巻きつけていた。
季節が夏ということもあり、汗だくになっていた。
ナオヤ君:「もしもし、ジュン君?!
…明日先週と同じように裸の女3人お願いね♪
…こないだのやつさー、道路で入れようしたらさー、
なまら生意気な事言ってきたからさー、ビンタして
お灸すえてやったよー、したらやっと大人しくなってさー…」
ちょいちょいナオヤの電話の会話が気になったが
私達は、ひたすらテープを巻いていた…。
ナオヤ君:「あっ、太郎!ごめん、悪いけど、
黒い手袋を10個どっかから持ってきて!
いいか、黒だからね!黒じゃなかったら、
ぶっ殺すからな!!」
その時、私はイラついた…。
これじゃ、1個500円のインセンティブをマサルに
多く奪われてしまうからだ。
しかし正直、ナオヤはその辺の柄の悪い高校生とは
頭のおかしさが違うので、口応えすることは出来なかった…。
仕方なく、私は黒い手袋を探しに行った。
…
黒い手袋を用意して、河川敷に戻ると、
黒い服を着た集団が何やら、
僕たちが作業したバイクを吹かして、意味不明な叫び声をあげていた…。
太郎:「…」
ナオヤ君:「あ!太郎とマサルはもう帰っていいよ!
これは報酬ね!
後、来週も頼みたい事あるから、よろしくね!」
私たちは、何事も無かったかのようにそのまま帰された。
結局、500円×11台+手袋手配の手数料(1000円)=6500円の報酬でした。
これが、人生初の私の仕事だった。
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