雛村 小真知

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「いらっしゃいませぇ!!只今おにぎりタイムサービス中でーす!!一個50円ですいかがでしょうか!?」 「あ、お客様!こちらのレジが空いてますのでこちらへどうぞ!」 夕方に差し迫ったサンパールは戦場さながらの気迫と殺気に満ちている タイムサービスねらいの主婦層と、学校帰りの学生達VS従業員達の戦争が日々繰り返されている 雛村小真知はそんな業務を誰よりも早く、丁寧な接客でこなしてゆく 「ありがとうございました!またのお越しをお待ちしております!」 レジで一通りの列を捌き終わると、商品の補充と前出しに向かう小真知 他の従業員達はレジに手一杯で離れることすら不可能だった 的確な指示を素早く出しながらも忙しなく動き続ける小真知 「昇!後で温度チェックよろしく!!裏の冷凍庫だけ終わらしといたから!」 「はい!!ありがとうございます!」 「茜ちゃんは店頭の青果の整理とシール貼り変えよろしく!」 「やっときますー!」 全ての従業員を視野広く見ながら司令塔のように指示を出し続ける あっという間に時刻は夕刻を過ぎ、客足も徐々に途絶え始めていた 「小真知さんやっぱすげーな…仕事はえーよ」 「あの人いなかったら店絶対回らねえよな」 客をほぼ捌ききった後、裏口で話す二人の従業員 「流石はうちのバイトリーダーですよねー!」 女の子の従業員も話に割り込み口々に小真知を褒め称える それを聞いていた小真知が後ろから声をかける 「いやー、んなことねえって。皆が頑張らねえと店は回らねえよ!お疲れさん!」
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