掃討

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掃討

西暦2038年 七月一七日 午後三時 「準備はいつでも出来てるぜ」 愛銃の手入れを念入りに行い、弾倉に弾を込め湯之浦が言った 「…決行は今日の七時だ。突入は俺、湯之浦、与一、櫂のバスター4名と3部隊で向かう。くれぐれもバラバラに行動しないように四人一組を意識しろ」 TGS2ndバスターの名を冠する男、相模原昴は他の三人に喚起した 「…西堂さん。話していた男は来られるのですか?」 「…どうでしょうかね。場所と時間は伝えましたが」 「あてにしたらダメっすよ。多少銃の腕があろうが何年も前線離れてたら勘も鈍りますよ」 「…あてにしているわけじゃないが、現場にいる人間は把握しておきたい」 「真面目っすねえ…」 「刑部さんは?」 「現在任務中だ。セオスの人間がやはり暴れ出してるようだ」 「…ネズミどもがっ!見つけ次第ぶっ殺してやる」 「俺達はこっちが優先だ」 「リーダーの宇和島は今どこにいるんだ?」 「所在は掴めていない。どうやら出所してすぐに雲隠れしたらしい。所の前で張ってた奴も殺された」 「だがアジトにいる可能性は高い。それに宇和島がいないにしても、今日あいつらを潰さないと厄介だ」 「これからセオスともぶつかるかもしれねえすもんね」 「ああ…」 「んじゃま、さくっと林檎狩りに行きますか」
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