0人が本棚に入れています
本棚に追加
第二話 予想外
俺はニートだ。
何が悪い。
努力が足りないとか言うが、そんなことはない。
社会が悪い。
才能はあったのに、よってたかって嫉妬した凡人共に嫌がらせをされて俺は潰された。
それ以来、俺は二階に引きこもって、廃人ゲーマーとなった。己の全てをゲームに注ぎ込み、レベル500の基礎能力に加え、究極魔術士、究極治癒士、剣聖の職業を習得した上に特別能力、絶対魔法防御、絶対物理防御、毒無効化能力を備えたチートプレイヤーになっていた。
もはやゲーム内に俺の敵はいない。今日も今日とておれつえーーーーーーを堪能していると何やら音が近付いてくる。
「なんだ」
俺が窓に近付いた瞬間、ダンプがツッコンできた。
次に気がつくと俺は草原にいた。
目覚めたら、別空間にいる。
もしやと思って、
「ステータスオープン」
と唱えると俺がゲーム内で習得した基礎能力や職種のパラメーターが出てきた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。
ゲームのスキルを持って異世界転生来たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「この溢れるパワー、俺は無敵だ。俺はこの世界で人生をやり直す。
世界を征服する魔王になるも良し、世界を魔王から救う勇者になるも良し。
そして行き着く果ては美少女ハーレムだーーー。
ひゃほっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
俺は美少女との出会いを求めて歩き出した。
一週間後、俺は未知のウィルスに掛かって死んだ。
ゲームには病に関する無敵パラメーターはなかったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!